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佐藤勝 Sound Theater ~一本の鉛筆~

生涯に300作以上の映画音楽を手がけた作曲家・佐藤勝。
映画音楽作品を中心に、その代表的な楽曲をオリジナル・スコアによって新録音!
佐藤夫人であるシャンソン歌手・佐藤千恵子が歌う「一本の鉛筆」他のヴォーカル曲も収録。
ボーナス・トラックとして、'88年の「伊丹映画祭」にて佐藤勝が自作を指揮した「映画音楽コンサート」の模様を併録。

○演奏 林友声指揮/上海交響楽団、他

曲目表

DISC 1

1.ゴジラの逆襲 (1:26)
2.冷飯とおさんとちゃん (1:57)
3.隠し砦の三悪人 (1:37)
4.独立愚連隊 (2:17)
5.用心棒-予告篇音楽-(「大いなる黒部」より) (2:28)
6.赤ひげ (8:06)
7.戦争と人間~「メイン・テーマ」 (1:46)
8.戦争と人間~「愛のテーマ」 (5:05)
9.吶喊~「乱世」 (3:23)
10.アラスカ物語~「アラスカの山河」 (2:07)
11.アラスカ物語~「捕鯨」 (1:41)
12.皇帝のいない八月~「イントロダクション」 (0:40)
13.あヽ野麦峠~「野麦越え」 (8:38)
14.あヽ野麦峠 新緑篇~「プロローグ」 (2:31)
15.英霊たちの応援歌 最後の早慶戦~「遠い空のボレロ」 (4:25)
16.地球(テラ)へ…~「遥かなる憧憬の地」(1:56)
17.北の蛍 (3:40)
18.織田信長(0:56)
19.雨あがる (1:15)
20.雨あがる~「ふたり」 (2:14)
21.雨あがる~「エンド・タイトル」 (3:25)
22.若者たち~「空にまた陽が昇るとき」 (2:57)
  林友声指揮 上海交響楽団

DISC 2

1.一本の鉛筆 歌・佐藤千恵子 (4:26)
2.みちゆき 歌・佐藤千恵子 (4:12)
3.留萌の海へ 一(4:55)
4.留萌の海へ 二(2:57)
  林友声指揮 上海交響楽団

「第2回伊丹映画祭・佐藤勝 映画音楽コンサート」から
5.皇帝のいない八月~「アレグロ・マエストーソ」 (8:25)
6.札幌オリンピック~「サヨナラ札幌」 (5:30)
7.遥かなる山の呼び声 (5:28)
8.キタキツネ物語~「春の訪れ」 (3:07)
9.陽暉楼 (1:57)
10.若者たち~「空にまた陽が昇るとき」 (3:15)
11.羅生門~ 「真砂の証言のボレロ」 (9:49)
12.七人の侍~ 「侍のテーマ」 (5:20)
13.敦煌 -組曲- (12:18)
  佐藤勝指揮 大阪シンフォニカー
  ピアノ演奏 八朝孝男

  作曲・編曲 佐藤勝

  編曲 八朝裕樹(DISC1 T.1~5)

   作曲・編曲 早坂文雄(DISC2 T.12)

 作曲 早坂文雄 編曲 佐藤勝(DISC2 T.11)

CD紹介

 作曲家としての生涯の大半を、映画音楽の創造に費やした佐藤勝。
 総数にして308作に及ぶ映画音楽を手がけた佐藤は、文字通り日本映画界を代表する作曲家です。

 今回のCDは、そんな佐藤勝の代表的な音楽の数々を高品質な最新録音で収録した、メモリアル・アルバムです。  演奏に当たったのは、林友声指揮による上海交響楽団。中国映画の音楽録音などでも腕を振るう実力派のオーケストラで、本盤のエグゼクティブ・プロデューサーを務めた八朝裕樹の、前作「伊福部昭 映画音楽選集」でも起用されています。

 もちろん、演奏には佐藤が遺したオリジナル・スコアを使用。残念ながら原譜が散逸してしまっている一部の作品については、八朝裕樹がオリジナルに忠実に採譜を行なっています。

 Disc1には佐藤勝の忘れ難い映画音楽作品を年代順に収録。  Disc2には、佐藤夫人でシャンソン歌手の佐藤千恵子が歌うボーカル2曲に加え、地元・留萌の「海のふるさと館」の映像展示のために作曲された「留萌の海へ」をワールド・プレミア録音で収録。さらにはボーナス・トラックとして、「第2回伊丹映画祭・佐藤勝 映画音楽コンサート」の模様をライブ・レコーディングで収めています。

佐藤勝

 1928年5月29日、北海道留萌市出身。国立音楽大卒業と同時に早坂文雄に師事し、映画音楽の技法を学ぶ。52年、『三太と千代ノ山』を早坂と共作し、映画音楽デビュー。以後『用心棒』(61)『赤ひげ』(65)などの黒澤明、『独立愚連隊』(59)、『肉弾』(68)などの岡本喜八、『股旅 三人やくざ』(65)、『新撰組』(69)などの澤島忠、『若者たち』シリーズ(67~70)などの森川時久、『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)などの山田洋次、『戦争と人間』シリーズ(70~73)、『あヽ野麦峠』(79)などの山本薩夫、『陽暉楼』(83)、『女殺油地獄』(92)など五社英雄を氷山の一角とする、日本映画界を代表する監督98人と組み、最新作の小泉堯史監督作品『雨あがる』まで、計308本にも及ぶ映画音楽を担当した。
 劇場映画以外にも『大いなる黒部』(61)といった文化記録映画、『愛ほど素敵な料理は無い』(78)といったPR映画、TVでは『若者たち』(66~67)、『三姉妹』(67)、『愛と死の砂漠』(78)、『春の波濤』(85)、『太閤記』(87)、『八丁堀捕物ばなし』(93、96)などや、レーザーディスク用ドキュメンタリー『アフリカの詩』(83)、さらには舞台『オランダおいね』(95)など、多数の音楽を手掛けている。また美空ひばり『一本のえんぴつ』など歌謡曲の作品や、『北の序曲』『留萌の海へ』といったオリジナル交響楽作品も発表している。
 毎日映画コンクール最優秀音楽賞3回、日本アカデミー賞最優秀音楽賞3回など、受賞歴多数。また、長年の映画音楽に対する功績から、93年に紫綬褒章、99年には勲四等旭日小綬章を賜った。 1999年12月5日18時40分、永眠。

プロフィール

昭和3年5月 留萌市で出生
昭和16年3月 北海道町立留萌尋常小学校卒
昭和20年3月 北海道庁立留萌中学校卒
昭和22年3月 国立音楽学校(現国立音楽大学)作曲科に編入
昭和26年3月 国立音楽学校(現国立音楽大学)作曲科卒
作曲科早坂文雄助手
八王子実践高校教諭・一橋大学合唱団(コールメルクール)の指揮・国立市「コール国立」指揮。
翌27年より映画のための作曲をはじめ、現在までに劇場映画265作品、記録映画約50作品の作曲を担当するほか、TV、ラジオ作品のために数多くの作品を手掛ける。毎日映画音楽賞受賞4回(代表作「幸福の黄色いハンカチ」)・ブルーリボン音楽賞・北海道新聞映画賞最優秀音楽賞受賞(代表作「江分利満氏の優雅な生活」「若者たち」)・京都市民映画コンクール音楽賞受賞(代表作「あヽ野麦峠」)

クレジット

Producer:
佐藤勝広 Katsuhiro Sato

Director:
早川優 Masaru Hayakawa

Recording producers:
八朝裕樹 Yuki Yatomo (上海新録音/伊丹コンサート)
半場 茂 Shigeru Hanba (上海新録音)

Recording Engineer:
岩崎芳和 (デジットプラント)

Design:
瀬戸伸雄 Nobuo Seto (Twinkle)

Special Thanks to:
Chieko Sato
Masao Iwase (Toho Music)
Hajime Hoshino (Ark Enterprise)
Itoko Kitaura
Atsushi Kobayashi
Koujun Ito
Yutaka Aoshima
and
Reiko Sato

Manufactured by Ag (www.agsoundtracks.com)

Distributed by Ark Enterprise Co., Ltd.

AGCS-5001~02 2枚組 ¥3800(税込) 2004年6月23日発売予定


タイトル / 作曲家(アーティスト) / 説明 / 発売日 / フォーマット / 価格(税込)
  2CD
佐藤勝 Sound Theater~一本の鉛筆~ (2枚組)MASARU SATO Sound Theater: A SINGLE PENCIL (2CD)
佐藤勝 [Sato, Masaru]

日本映画界を代表する作曲家、佐藤勝の代表的な音楽の数々を高品質な最新録音で収録した、メモリアル・アルバム。初収録の楽曲、初ステレオで聴ける名曲、また「第2回伊丹映画祭・佐藤勝 映画音楽コンサート」の模様をライブ・レコーディングで収録しています。発売は弊社より。

  2CD ¥3,980
¥3,980(税込)