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陽は沈み陽は昇る
SUNSET SUNRISE

価格(税込): ¥7,447

レーベル: QUARTET
品番: QR395
発売日: 2019/11/08
フォーマット: 1CD

廃盤商品。パリからイスタンブールを経てインドまで、およそ一万五千キロの道のりに、旅の途中で知り合った三人の若者が、それぞれの重い過去を背負いながら、烈しく青春を燃焼させ、愛と冒険の軌跡を描いた蔵原惟繕監督の日活映画(1973年)のオリジナル・サウンドトラック。音楽はニノ・ロータ。日本でリリースされたLPはセリフと効果音入りでしたが、今回はスコアのみ。さらにカルロ・サヴィーナ指揮によるメインテーマのカバーヴァージョンと、ニーノ・ロータ自身が日本でのコンサートで指揮したヴァージョンを追加収録。限定500枚

フランス、ル・マンの耐久レース。疾駆する車輪の上で、西の朦朧とした意識は、惨敗したことを痛いほど感知していた。パリのホテル。白いシーツの中で、西と恋人・裕子はすべてを忘れようと激しく求めあった。裕子は数日後、日本へ発つのだ。しかし、西は暗くつぶやいた。「俺は帰らない……」と。オルリー空港で裕子と別れた西は、中近東への旅に出ることを決心した。今の彼には愛車の500だけが友だった。パリのストリップ劇場では、イタリア娘のストリッパー・ティーナが最後の舞台を務めていた。ティーナは、自分の大家族の犠牲となって、回教徒との結婚に踏みきったのだ。中古のシトロエンに乗ったティーナは、アフガニスタンへと出発した。パリのあるアパルトマン。母国アメリカから逃避しているポールが、カトマンズまでの旅を計画していた。彼はカトマンズに平和の幻想を夢みていた。やがてポールはモーター・サイクル750のアクセルを踏んで、カトマンズへとスタートした。イスタンブール。西は、ヒッピー達で満員のレストランでポールと知り合った。500と750のライダー同志、すぐに意気投合し、二人で旅をすることにした。二人はフェリーのデッキで、眼に涙を溜めているティーナと会った。そして、フェリーを降りて、一度は彼女と別れたものの、アンカラの街で偶然に再会する。一緒に旅をつづける三人だったが、西とポールはティーナを次第に意識し始めている。一人余計なんだ! 二人はオートバイ・レースでティーナを賭けようとした。だが、二人の死闘は引き分けに終った。彼らのレースのことを知って一度は怒ったティーナだったが、別れ道が近づいたため、二人が開いたさよならパーティを、快く受けた。右へラート、左マイアナ。シトロエンは左へ、二人のオートバイは右へと走っていった。疲れたティーナがオアシスで水を飲んでいると、五、六人の回教徒が突然襲って来た。ティーナは砂に埋って動かなくなった車を棄て、砂漠の中へ逃げ出した。男たちの徹底した凌辱がはじまる……。流れる血がティーナの白い肉体を染めた。彼女は、車に火をつけた。ドス黒い煙が舞い上がる……。西とポールが遊牧民の羊の群れとたわむれている時、遊牧民が二人をテントの中に招いた。垂幕を上げると、そこには、疲れ果てて横になっているティーナがいた。翌日から、三人は復讐に備えて、ライフル銃の練習を始めた。しかし、幾日たっても仇はやって来ない。三人は銃を砂に埋め、出発した。その時、らくだに乗った男たちが、黒い塊りとなって襲って来た。砂漠の中を逃げ回る三人。だが、血まみれになりながらも三人は生きていた。ニュー・デリーを通ってべナレスの町へ。突然、リア・シートからティーナが転がり落ちた。凄い熱だった。遠のいていく意識の中でティーナは西とポールに言った「幸せだったわ……二人はいろんなことを教えてくれたわ……」。もう何も語らぬ遺体の前で西とポールは呆然と立ちつくしていた。砂地に積んだ薪の上にティーナを乗せ、火を付ける。炎の中から想い出が浮かび、ティーナの声が聞こえてくる。西とポールは泣いた……。傾く陽がガンジス川を染めていた。西はカルカッタへ、ポールはカトマンズへ、道は別れて行く。二人の瞳の中に心が通いあった。言葉はなかった。陽に縁どられた二つのシルエットが、それぞれの道を走って行った……。
出演:ローズマリー・デクスター、グレン・H・ネーバー、大林丈史、小川ローザ。1973年日。

Quartet Records and Nikkatsu Corporation present the premiere CD release of the Nino Rota score for a Japanese rarity.

Directed by Koreyoshi Kurahara in 1971, Sunset Sunrise (Hi wa shizumi, hi wa noboru) is a “hippie” road movie chronicling the trek that a handful of people take in order to reach Katmandu, the capital of Nepal.

Composed between the two Godfather films, Rota’s score is combination of European sensibilities (including light party source music) with the sound of Tibetan music in a curious amalgamation of both worlds. The soundtrack selection also offers a solo guitar version of the main theme as well as a trademark Rota symphonic overture and love theme.

Previously released on a rare Japanese LP that included dialogue and sound effects, this CD marks the first release of the isolated score in full stereo?an obscure gem from the composer’s late career. As bonus tracks, we have included two cover versions, one conducted by Carlo Savina, and the other under the baton of Rota himself in his famous concert offered in Japan in 1977, both courtesy of Gruppo Sugar.

Restored and mastered by Chris Malone, the CD is accompanied by an 8-page booklet including liner notes by Gergely Hubai that discuss the film and the score. ---レーベルより

発売日:2019.11.8

トラックリスト

1. Sunset Sunrise (tema principale) (1:30)
2. Speranza (Tema di Tina) (3:07)
3. Arrivederci Europa! (0:34)
4. Separazione a Parigi (1:01)
5. Fiamma ardente (2:50)
6. Il ricordo di Tina (1:55)
7. La strada per Kathmandu (3:48)
8. Altro ricordo di Tina (1:29)
9. Tema dell’affondamento del sole (3:57)
10. L’alba di Messied (0:55)
11. Afghanistan (0:59)
12. Il requiem di Tina (4:17)
13. Il sole tramonte, il sole sorge (2:22)
14. Sunset Sunrise (tema principale) (2:56)
15. Sunset Sunrise (Live concert in Japan) (2:47)