武満 徹・・・その本当の姿を知ってますか? 1969年、NHK交響楽団の正指揮者に就任した岩城宏之、渾身の名演。武満徹の名を世界に知らしめた名曲として知られる「ノヴェンバー・ステップス」は、初演を含めこれ以前の録音は、日本のオーケストラではなかったところに注目したい。いわゆる「純国産のノヴェンバー・ステップス」であり、曲の持つ可能性が広がる機会となった演奏とも言えるだろう。初演と同じく琵琶の鶴田錦史、尺八の横山勝也をソリストに迎えた、まさに「決定稿」と呼ぶにふさわしい記念すべき演奏だ。合唱を嗜む人ならおなじみ「風の馬」は、こちらが初演。世界に向けて馬が羽ばたいた記念碑的録音である。精緻すぎるスコアを丹念に読み解いた「地平線のドーリア」、「テクスチュアズ」、ピアニストへの挑戦状とも受け取れる図形で書かれたスコアが美しい「ピアニストのためのコロナ」。こんなに素晴らしい音として聴ける幸せを、じっくり噛みしめてみたい。 発売日:2011.8.24
1. 地平線のドーリア(1966)小林研一郎(指揮)/東京都交響楽団録音:1979年10月16日 東京文化会館(昭和54年度文化庁芸術祭主催公演 芸術祭コンサートより)2. テクスチュアズ(1964)森正(指揮)/NHK交響楽団録音:1967年11月29日 東京文化会館(NHK交響楽団臨時演奏会「現代日本の作品の夕べ」より)3. 風の馬よりI, II(1961)<初演>田中信昭(合唱指揮)/東京混声合唱団録音:1961年11月14日 共立講堂(東京混声合唱団第25回定期演奏会より)4. ノヴェンバー・ステップス(1967)鶴田錦史(琵琶)/横山勝也(尺八)/岩城宏之(指揮)/NHK交響楽団録音:1969年10月23 or 24日 東京文化会館(第530回 NHK交響楽団定期公演より)5. ピアニストのためのコロナ(1962)松谷翠/高橋アキ(ピアノ)録音:1968年2月4日 東京文化会館(第2回日独現代音楽祭「現代ピアノ音楽の夕べ」より)※モノラル6. 武満徹/杉浦康平 対談(~1963年6月29日放送「環礁」を聴き終えて)
武満 徹・・・その本当の姿を知ってますか? 1969年、NHK交響楽団の正指揮者に就任した岩城宏之、渾身の名演。武満徹の名を世界に知らしめた名曲として知られる「ノヴェンバー・ステップス」は、初演を含めこれ以前の録音は、日本のオーケストラではなかったところに注目したい。いわゆる「純国産のノヴェンバー・ステップス」であり、曲の持つ可能性が広がる機会となった演奏とも言えるだろう。初演と同じく琵琶の鶴田錦史、尺八の横山勝也をソリストに迎えた、まさに「決定稿」と呼ぶにふさわしい記念すべき演奏だ。合唱を嗜む人ならおなじみ「風の馬」は、こちらが初演。世界に向けて馬が羽ばたいた記念碑的録音である。精緻すぎるスコアを丹念に読み解いた「地平線のドーリア」、「テクスチュアズ」、ピアニストへの挑戦状とも受け取れる図形で書かれたスコアが美しい「ピアニストのためのコロナ」。こんなに素晴らしい音として聴ける幸せを、じっくり噛みしめてみたい。 発売日:2011.8.24
トラックリスト1. 地平線のドーリア(1966)
小林研一郎(指揮)/東京都交響楽団
録音:1979年10月16日 東京文化会館
(昭和54年度文化庁芸術祭主催公演 芸術祭コンサートより)
2. テクスチュアズ(1964)
森正(指揮)/NHK交響楽団
録音:1967年11月29日 東京文化会館
(NHK交響楽団臨時演奏会「現代日本の作品の夕べ」より)
3. 風の馬よりI, II(1961)<初演>
田中信昭(合唱指揮)/東京混声合唱団
録音:1961年11月14日 共立講堂
(東京混声合唱団第25回定期演奏会より)
4. ノヴェンバー・ステップス(1967)
鶴田錦史(琵琶)/横山勝也(尺八)/岩城宏之(指揮)/NHK交響楽団
録音:1969年10月23 or 24日 東京文化会館
(第530回 NHK交響楽団定期公演より)
5. ピアニストのためのコロナ(1962)
松谷翠/高橋アキ(ピアノ)
録音:1968年2月4日 東京文化会館
(第2回日独現代音楽祭「現代ピアノ音楽の夕べ」より)※モノラル
6. 武満徹/杉浦康平 対談
(~1963年6月29日放送「環礁」を聴き終えて)