1. INTRODUZIONE - PAESE MIO 2:32 2. TERRA LONTANA 2:43 3. MILANO E NADIA 3:46 4. VALZER AI LAGHI 2:34 5. L' AMORE DI ROCCO 1:37 6. LA GELOSIA DI SIMONE 3:25 7. ADDIO DI NADIA 2:16 8. COME TU VUOI 3:53 9. L' AMORE DEI DUE FRATELLI 3:36 10. IL DELITTO DI SIMONE 1:58 11. PAESE MIO 1:42 12. RITORNO DI SIMONE 2:08 13. TERRA LONTANA 1:41 14. PAESE MIO :54 15. LA LORO STORIA 1:03
アラン・ドロン主演、ルキノ・ヴィスコンティ監督作品「若者のすべて」のOST。ドラマティックでユーモラスでクールなロータならではの世界。サロン・ミュージック的ワルツなどの穏やかさと、モダンでハードボイルドなジャズの香り、そしてロータらしいユーモラスなフレーズの数々が心地良い。エリオ・マウロが情熱的に歌う悲しげに美しい「PAESE MIO」も収録。ロータ+ドロンの2年後の名作『太陽がいっぱい』とサウンド的に似た世界。
トラックリスト巨匠ヴィスコンティが悠揚迫らぬタッチでつづる、兄弟愛の大ロマンである。南部で貧窮にあえいでいたパロンディ家は、先に北部の大都市ミラノに出稼ぎに来ていた長兄ヴィンチェを頼って、老いた母と兄弟4人でやって来る。長兄には同郷出身の婚約者ジネッタ(カルディナーレ)がいたが、田舎出の彼らに対する風当たりは厳しいものだった。次兄シモーネ(サルヴァトーリ)は三男のロッコ(ドロン)と共にプロ・ボクサーを目指しジムに入ったが、娼婦ナディア(ジラルド)に夢中になり、自らその可能性を潰して、自虐の一途を辿り(バカンス旅行の豪華な園遊会を開くホテルを前にたたずむ二人が妙に寒々しかったのが記憶に残る)、ナディアは突然彼の前から姿を消す。一方ロッコはクリーニング店で地道に働くが徴兵され、寄宿舎へと赴くのだった。その後ロッコは寄宿地で偶然にナディアと出会い、ロッコの優しさに触れた彼女は急速に彼と愛し合うようになる。しかしそれに嫉妬したシモーネは仲間を引き連れ、ロッコの目の前で彼女を犯してしまう(まさに圧巻の場面!)。ナディアは愛するロッコの前での辱めに心深く傷つき、再び街娼へと逆戻りし、結局シモーネと退廃的な生活を送っていくのだが……。このネオ・レアリズモの総集編のような壮大な叙事詩を放ってのち、ヴィスコンティは、より典雅で耽美的かつ様式的な、貴族階級を描く独自の世界に没入していくことになる。
1. INTRODUZIONE - PAESE MIO 2:32
2. TERRA LONTANA 2:43
3. MILANO E NADIA 3:46
4. VALZER AI LAGHI 2:34
5. L' AMORE DI ROCCO 1:37
6. LA GELOSIA DI SIMONE 3:25
7. ADDIO DI NADIA 2:16
8. COME TU VUOI 3:53
9. L' AMORE DEI DUE FRATELLI 3:36
10. IL DELITTO DI SIMONE 1:58
11. PAESE MIO 1:42
12. RITORNO DI SIMONE 2:08
13. TERRA LONTANA 1:41
14. PAESE MIO :54
15. LA LORO STORIA 1:03