“撮った。生きた。戦った。”背景を彩る音楽はグラミー賞やゴールデングローブ賞受賞者で世界的な音楽家、喜多郎の作品。様々な音が協調、共鳴し、情熱の高まりと静穏のオアシスとが重なり合う彼の音楽は、映画と東洋の写真に更なるエネルギーを与え、この音楽と写真とが、第二次世界大戦中の日系アメリカ人のストーリーをより力強く鮮明に映し出していく。“二度と起こってはならないこの事実をカメラで記録するのが、カメラマンとしてのつとめだ。”収容所では禁じられたカメラを、隠し持ったレンズで自ら作り、その実態を描いたカメラマンがいた。東洋宮武である。彼の芸術と第二次大戦中の、アメリカにも日本にも属することが許されなかった日系人たちの悲劇を、東洋の撮った日系人収容所の写真を中心に描いていく。すずきじゅんいち監督の思い 監督のすずきじゅんいちが、ロサンゼルスに移住して7年が過ぎ、その間出会った現地の日系人のお年寄りなどから聞かされた戦争中の収容所体験、アメリカにも日本にも拒絶された彼らの想像を超えた体験の痛ましさは、日本にいてほとんど知らない事ばかりだっただけに、かなりの衝撃でした。と同時に、自分を含めた普通の日本人があまりにもこの事実を知らな過ぎるということに疑問を抱き始めたのです。我々日本人は、島国の中で、自分たちのことだけに精一杯で、世界の状況や、ましてや日本人でありながら海外に出て行った人たちに余りに冷た過ぎるのではないかという疑問も持ったのです。世界がグローバル化をしている現代では、これは決して健全なことではありません。それに対して、警鐘を鳴らす事は、少なくとも日本を離れ、海外に暮らしながら、決して日本人の感性を失っておらず、両面を見ている我々なら可能ではないかと思うようになったのです。 東洋宮武さんという類い稀な才能に恵まれた写真家の収容所の日常生活を写しとった写真の数々を手がかりに、当時の時代と収容所の日本人、日系人たちを描いて行きたいと思ったのが、この企画の発端です。 日系人が被害者の視点で描く収容所の物語ではなく、ニュートラルな立場で、日本人がそれを描くことも大切ではないかとも考えました。日系社会の物語を敢えてそうした視点で描いて行くことも必要ではないかと考えたのが、これを企画した大きな要因です。 この映画は多く人たち、団体、会社などの協力がなければ出来なかったものです。まず第一にあげたいのが、グラミー賞やゴールデングローブ賞の受賞者として日本だけでなくアメリカでも多くのファンを持つ、作曲家でありシンセサイザー音楽の第一人者、喜多郎さんです。世界で活躍する彼には、この映画の趣旨を理解して頂き、快く数々の素晴らしい曲を提供して頂きました。収容所の物語という得てして暗くなりがちな映画が、彼の素晴らしい音楽で、安らぎと癒しを感じさせるものになったと思っています。
01. Planet 02. Estrella 03. Fairy Of Water 04. The Field 05. The Scroll Is Read 06. Satobiki 07. Wave Of Sand 08. Nageki 09. A Passage Of Life 10. Silk Road 11. Golden Mask 12. Heaven And Earth
“撮った。生きた。戦った。”背景を彩る音楽はグラミー賞やゴールデングローブ賞受賞者で世界的な音楽家、喜多郎の作品。様々な音が協調、共鳴し、情熱の高まりと静穏のオアシスとが重なり合う彼の音楽は、映画と東洋の写真に更なるエネルギーを与え、この音楽と写真とが、第二次世界大戦中の日系アメリカ人のストーリーをより力強く鮮明に映し出していく。
トラックリスト“二度と起こってはならないこの事実をカメラで記録するのが、カメラマンとしてのつとめだ。”収容所では禁じられたカメラを、隠し持ったレンズで自ら作り、その実態を描いたカメラマンがいた。東洋宮武である。彼の芸術と第二次大戦中の、アメリカにも日本にも属することが許されなかった日系人たちの悲劇を、東洋の撮った日系人収容所の写真を中心に描いていく。
すずきじゅんいち監督の思い
監督のすずきじゅんいちが、ロサンゼルスに移住して7年が過ぎ、その間出会った現地の日系人のお年寄りなどから聞かされた戦争中の収容所体験、アメリカにも日本にも拒絶された彼らの想像を超えた体験の痛ましさは、日本にいてほとんど知らない事ばかりだっただけに、かなりの衝撃でした。と同時に、自分を含めた普通の日本人があまりにもこの事実を知らな過ぎるということに疑問を抱き始めたのです。
我々日本人は、島国の中で、自分たちのことだけに精一杯で、世界の状況や、ましてや日本人でありながら海外に出て行った人たちに余りに冷た過ぎるのではないかという疑問も持ったのです。
世界がグローバル化をしている現代では、これは決して健全なことではありません。
それに対して、警鐘を鳴らす事は、少なくとも日本を離れ、海外に暮らしながら、決して日本人の感性を失っておらず、両面を見ている我々なら可能ではないかと思うようになったのです。
東洋宮武さんという類い稀な才能に恵まれた写真家の収容所の日常生活を写しとった写真の数々を手がかりに、当時の時代と収容所の日本人、日系人たちを描いて行きたいと思ったのが、この企画の発端です。
日系人が被害者の視点で描く収容所の物語ではなく、ニュートラルな立場で、日本人がそれを描くことも大切ではないかとも考えました。日系社会の物語を敢えてそうした視点で描いて行くことも必要ではないかと考えたのが、これを企画した大きな要因です。
この映画は多く人たち、団体、会社などの協力がなければ出来なかったものです。まず第一にあげたいのが、グラミー賞やゴールデングローブ賞の受賞者として日本だけでなくアメリカでも多くのファンを持つ、作曲家でありシンセサイザー音楽の第一人者、喜多郎さんです。世界で活躍する彼には、この映画の趣旨を理解して頂き、快く数々の素晴らしい曲を提供して頂きました。収容所の物語という得てして暗くなりがちな映画が、彼の素晴らしい音楽で、安らぎと癒しを感じさせるものになったと思っています。
01. Planet
02. Estrella
03. Fairy Of Water
04. The Field
05. The Scroll Is Read
06. Satobiki
07. Wave Of Sand
08. Nageki
09. A Passage Of Life
10. Silk Road
11. Golden Mask
12. Heaven And Earth